「山水花鳥風月」などの自然風物を写実的に立体的に、かつ芸術性豊かに表現するものとして発展した飾り菓子です。素材はもちろんすべて食べられるものからできています。古くから鑑賞用として京都で作られてきましたが、その始まりは、江戸時代の元禄享保の頃(1688~1736)大奥で鑑賞された”献上菓子”にその端を発しています。明治の初め頃白砂糖が輸入されてから打ち菓子や有平糖に色や形をほどこすようになり、以後たゆまぬ工夫や努力を重ねて、生砂糖(雲平生地)細工菓子の製法が考案されました。お菓子を作る全ての技術とあわせて絵の素養も必要になってきます。