高麗とも呼ぶ、餡に砂糖と粉類を混ぜ合わせ、そぼろに出して蒸したお菓子です。『高麗』はもともと鹿児島での呼び名で、豊臣秀吉の朝鮮出兵のときに島津氏によって持ち帰られたことから、朝鮮の旧国名である『高麗』となづけられたといわれています。『村雨』は、泉州での呼び名ですが、江戸時代に『時雨』を作って繁盛した店があり、周りの店がそれに似せて『村雨』を作ったのが始まりと言われています。因みに、時雨も、村雨も、秋から冬にかけて降る雨のことです。